第0章:編入学を認めてもらう

イギリス留学日記

0.1 なんで海外編入?

F1で空力関係の研究開発がしたかったから,というのがストレートな答え.エコランの情報をネットで仕入れているとき,たまたまF1エンジニアを目指している人のブログにたどり着いたのがきっかけだった.日本からF1目指せるのか,そんな夢のような話があるのか,と夜を献上してそのブログを1から読んでみた.F1というとエンジニアリングのトップ前線.しかもその空力部門に携われるなんて当時の自分には夢のまた夢.それがもしかしたら夢ぐらいにまで近づくかもしれない.そう思った.
曰くF1したいならイギリスに行けと.そしてSouthampton大学ってところが勧められていた.

あれ,この名前どっかで…

校長先生が始業式でイギリスの大学と明石高専が編入協定を結んだっていう話をしていたのを思い出した.その名前がたしかSouthampton.調べてみるとまさにビンゴ.こんなチャンスが身近に転がってたなんてありがたすぎるなーと思いながら,その次以降の進路相談はSouthamptonと書くようになった.

0.2 UoSとの編入協定

明石高専とサウサンプトン大学にはたしかに編入協定があった.でも調べると少し自分の思ってる進路とずれていた.

  1. 学士コースへの編入学協定であること
  2. Aeronautics & Astronauticsではなく,Mechanical Engineeringへの編入協定だったこと

大きくこの2つが問題だった.

学士コースへの編入学協定であるということは大学院に入るタイミングでコースを変更する必要があるということ.イギリスの大学には4年で修士号を取るコースと3年で学士号を取るコースがある.修士にはなっておきたいし,4年コースに入る必要がある.
Mechanical Engineeringに入っても多少は流体をかじるだろう.でもAerodynamicsっていう専門のコースがわざわざあるぐらいだ.絶対そっちに入った方が自分の将来必要な知識が学べる.上記ブログの著者さんに実際に尋ねたところ,やはり僕の目的ならAeronautics & Astronauticsの方がいいと言われた.
このような理由から僕は協定を少し書き換えてもらう必要があった.

0.3 編入協定の変更

学校の留学担当の人にSouthampton大学にメールを送ってもらうところから始まった.なおこの時点で4年生の後期.メールの内容はSouthamptonに行きたいという学生が出てきた,彼からは何か要望があるらしい.そこで協定の変更をお願いしたい,という旨であった.これ以降は基本的に自分でやり取りをしてね,というスタンス.英文メールの書き方を勉強しながらも自己紹介から始まり,F1したいから航空関係の学部に入りたいんだというメールを送った.さて,返信は来ない.1週間待っても来ない.あれれ,Ccで留学担当の人も入れてるんだけどな…
もう一度送ってみた.やはり返ってこない.そこで留学担当の人にお願いして,メール見てくれた?っていう確認を取った.ここで初めて返信がきた.成績(英語版)と,シラバス(英語版:授業の教科名一覧),その学部に編入したい理由を教えてと言われたのでそれらを送ったところ,あっさりOKが出た.
こうして,あっけなく僕の進路はほぼ確定した.

0.4 編入内定後にやること

Southamptonからは

  1. 今後も最低でもすべての教科で評価点70点以上をキープすること
  2. 卒業したらUCASからApplyすること
  3. IELTS6.5かTOEFL90点以上を取ること
  4. 航空関係の基礎知識で高専で習っていない範囲を補っておくこと

の3つを要求された.当時の僕は3年の春休みに受けたTOEICで845点を取っており,英語力にはある程度の自信があった.学内の順位も大体いつも5番以内だったので成績も気にならなかった.UCASってなんだと思ったけどまだ先のことだしと思って放置し,進路確定したなーとほっとしていた.

Appendix

英語版の資料

A.1 高専の科目一覧表

さて,ここからはさらに高専に寄った話をする.本文でも述べたように編入が認められるか否かは英語の教科名一覧の有無が重要となってくる.明石高専には英語版のパンフレットがあり,その中にそのような記載があったため,それを添付したらよかった.万が一,読者の中に高専から海外編入するという意味で僕と同じ道を歩もうとしている,かつ明石高専生ではないとすると,あなたが今何年生であるかはさておき,今すぐ学校に教科名一覧の英語版があるかどうかを確認するべきであろう.

A.2 成績証明書

英文の成績証明書を発行する能力があるかも重要である.それに成績証明書にGDPや順位の記載有無など様々な種類があり,どんなものを要求されるかは不明である.自分の場合も英文の証明書なんてものは存在しなかったが,学生課の方々はなんと1週間足らずで発行してくれた.今でも感謝している.これも科目一覧と同様,海外編入を考えるうえでは早めに動くべきであろう.

A.3 シラバス

これは一番重要かもしれない.なぜならUCAS経由でApplyするとき,もしくはそのあとに学校から自分が受けてきた科目の全てのシラバス(英語)を要求されるからである.高専のシラバスはここから見ることができる.表示言語を英語に切り替えたときにシラバスが出てくる高専は明石含めわずか6校.もしあなたの学校のシラバス英語版がまだないなら,早急に学生課に相談してみるといいかもしれない.たぶん英語に翻訳する作業はすごい時間と労力,もしくは予算がかかる.だからシラバスの英語版の有無を確認することは一番大事だと思う